ウレタンフロアコーティングとは?具体的な特徴について解説!
コーティングをしたい床の範囲が広いと、気になってしまうのはそのお値段です。でもそのクオリティも心配ですから、価格が安いというだけで飛びつきたくはないですよね。そんな方におすすめなのが、ウレタンフロアコーティングです。価格が低めのコーティングですが、他のものとはどんなところに違いがあるのでしょうか。詳しく解説します。
ウレタンフロアコーティングとは?
ウレタンコーティングは20年以上も前からあり、一時は非常に多くの施工会社が使っていたコーティング方法です。もともと、一般的に建物などでよく使用されるコーティング剤ということもあり、ウレタン塗料の種類は豊富です。そのため、用途に応じたウレタンを選ぶことができます。
ちなみにウレタンフロアコーティングは、大きく分けて油性と水性の2種類があります。油性は揮発性有機化合物を塗料に含んでいるなど、環境によくない点が懸念され、環境先進国を筆頭に規制が進んでいます。
対して水性は含まれている揮発性有機化合物の量が大幅に少ないため、高い安全性が評価されています。日本でも、多くは水性のウレタンフロアコーティングが施工され、環境への配慮がなされています。ただ、水性であるがゆえに扱いにくいところもあります。この点については後ほどデメリットとして詳しく説明します。
ウレタンフロアコーティングのメリット・デメリット
ウレタンコーティングのメリットとデメリットを確認していきましょう。
■メリット
冒頭に述べたとおり、ウレタンフロアコーティングを選ぶ最大の理由は、なんといっても安価で施工できるということです。今までフロアコーティングをやったことがなく、「最初から高額なコーティングはちょっと…」と躊躇してしまう人にもおすすめできます。安いからといってコーティング機能が弱いわけでもなく、摩擦に強い材質で、キズもつきづらくなっています。仮にキズがついてしまったとしても、補修や塗り直しも比較的簡単にできます。
ウレタンのコーティング膜は他のものと比べて薄いほうで、そのおかげで光沢の調整もしやすくなっています。UVやシリコンコーティングのように膜が厚いと、光沢は避けられません。こうしたツヤがお好きな方は問題ありませんが、光沢が生み出すラグジュアリーな雰囲気が苦手という人もいますから、こういう場合にはウレタンコーティングでツヤをおさえるとよいわけです。
コントロール可能なので、お部屋に合うツヤ感をサンプルで比較して選んでみてください。あとは、安全性が高いというところも、ウレタンが選ばれている理由です。水性であれば、生き物に害がある化学物質が含まれていないので、安心して施工を依頼・入居できますね。ただ、中には安全基準をパスしていない化学物質を含む塗料もあります。担当業者には念のため確認を入れておくのがおすすめですよ。
■デメリット
ウレタンコーティングの耐久年数は、ウレタンの濃さによっても変わってきますが、およそ5~10年です。1年ほどしか効果が続かないワックスと比べれば優秀といえます。ただ、他の種類のコーティングと比べるとやはりその短さが目立ちます。また、硬さもあって摩擦に強いウレタンですが、薬品にはあまり強くありません。ウレタンコーティングを施した部屋で除光液などを使う場合には、注意が必要です。
それから、施工の際に時間がかかってしまうのも、ウレタンフロアコーティングのデメリットといえます。塗料を塗っていくのにまず2~3日かかります。そのあと、なんと完全に乾燥するのには1か月もの時間を要するのです。入居を急いでいる方や、もうすでに引越しをして生活を始めている方には、生活が送りづらくなってしまいます。こういった点も考慮して、コーティングを選ぶとよいですよ。
ウレタンフロアコーティングがオススメなのはどんな人?
これらメリット・デメリットを踏まえて、どんな人がウレタンコーティングを選ぶべきなのでしょうか。耐久年数が他のコーティングと比べて短い点をデメリットとして挙げましたが、これはつまり、長く耐久しなくてもOKな人はウレタンを選んで、安価で済ませられるということです。たとえば、近いうちに引越しする予定の人です。退去することがわかっているのに、20~30年持続するような高いコーティングを施す必要はないですよね。
こういう方にとっては、手ごろなウレタンコーティングがおすすめです。また、お部屋の内装にこだわっている人にも、ウレタンは合っている方法です。ツヤを自分の加減でコントロールできるので、インテリアにもマッチングさせやすいからです。あたたかみがあるような仕様ともいわれていますよ。
安全性も確保されたウレタンコーティング、他と比較して安価で施工でき、まさに安心して導入できるコーティングです。安いからクオリティが悪いというわけではありませんので、自分の用途に応じて選んでみてください。もちろん、安全が確保されていない塗料を使って、安い価格を実現している業者も中にはいます。よく調べてから依頼をかけるようにしましょう。